環境省自然環境局 のWebサイトに象牙に関するQ&Aが掲載されています。
象牙の扱いに関する現状を皆様にもお知らせしたいと思いますので、
少しずつご紹介いたします。

問6 ワシントン条約により輸出入が規制された後、日本は 1999 年と 2009 年に特別に輸入が認め られたようですが、この象牙はどのように得られたものですか?密猟された象牙ではないのでしょ うか。

 1999 年と 2009 年の 2 回特別に認められた国際的な商取引(問4への回答参照)で輸入対象となった アフリカゾウの象牙は、自然死した個体や、人を殺傷したり、農業被害を引き起こしたりした有害獣 として駆除された個体から得られたものであり、象牙を得るためにアフリカゾウを殺して得たもので はありません。

・アフリカゾウの年間死亡率は、地域や状況によって違いはありますが、数パーセントとされています。 よって、IUCN の最新データ(問 1 への回答参照)によるとアフリカゾウは約 41 万 5 先頭が生息して いるとされており、アフリカ全域で年間 4,150 頭(死亡率 1%を仮定)~41,500 頭(死亡率 10%を仮 定)が死亡する計算になります。

・アフリカゾウの分布域の約7割は、国立公園などの保護地域の外側にあります。よって、地域の人々が 生活する場所の比較的近くにゾウが生息している場合もあります。このような地域では、ゾウが畑を荒 らす農業被害や、人を殺傷したりする被害も生じており、加害個体については当局が駆除を行っている 場合があります。その他、国立公園などにおいて、増えすぎたゾウが植生を大きく変えることで他の動 植物が減少したり絶滅したりすることを防ぐために管理間引きが行われたケースもあります。

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