環境省自然環境局 のWebサイトに象牙に関するQ&Aが掲載されています。
象牙の扱いに関する現状を皆様にもお知らせしたいと思いますので、
少しずつご紹介いたします。

問 15 なぜ日本は国内象牙市場を閉鎖しないのでしょうか。複雑な管理制度を作ってまで、象牙の取引 を続ける必要があるのでしょうか?

 日本国内において象牙の取引を全面禁止することが、アフリカゾウの保全に寄与することはなく、市 場閉鎖を選択する理由がないからです。

・日本では近年象牙の大規模な密輸事例は確認されておらず、日本国内の象牙取引が海外での密猟や密 輸を助長している事実はないと考えます(問 11 の回答参照)。

・万が一、法規制の網をかいくぐって違法な象牙が国内に入ってきた場合でも、合法的なものと区別して 国内での取引がなされないように、法に基づく全形牙の登録制度や取扱い事業者の登録制度を整えて、 合法的な象牙取引の管理に努めています(問 12、問 13 の回答参照)。

・アフリカゾウが安定して生息しており、その個体群が附属書Ⅱに掲載されている南部アフリカ諸国は、 自然死個体や駆除個体に由来する象牙の合法的な国際取引により、ゾウの保全や地域社会の発展のた めの資金を獲得することを期待しています。日本は、このような国々の意思を尊重します(問 14 の回 答参照)。

・これらのことから、日本の国内において象牙・象牙製品の販売を禁止することが、現生のアフリカゾウ の保全に寄与することは無いと考えます。

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環境省自然環境局Webサイト